RPA のメリット・デメリット

07/04/2021

本記事では、「RPA」とは何か、導入のメリット、選び方などをわかりやすく説明します。さらに、厳選した12個のRPAツールについて、主な機能と企業のどのような課題に適しているのか紹介しますので、ぜひ自社に適したツールを選ぶ参考にしてみて下さい。

1. RPAとは

RPAとは、ロボティックプロセスオートメーション(Robotic Process Automation)のことで、今まで手作業でおこなっていた仕事を自動化できるツールです。データの収集から統合・入力まで人間に代わって実施できるのが特徴です。POSデータやExcelのデータ入力などにも使えます。AI、機械学習等を含むRPAもあるため、処理をミスしても自分で学習します。

自動化できる主な内容は以下の通りです。

  • データ入力
  • 帳簿入力や伝票作成
  • 顧客データの管理
  • ダイレクトメールの発送業務

2. RPAには3つの段階がある

RPAには三段階の自動化のレベルがあります。クラス2以降のEPA、CAにはAIによる機械学習機能も備えているので、クラス1よりもさらに高度な仕事にも対応することができます。反面、クラスが上がるとコストもかかるため、RPAに任せる仕事内容を事前に把握し、どの段階を選ぶかを決める必要があります。それぞれのクラスでどのような処理ができるか確認しましょう。

■クラス1(RPA)

データ入力などの定型作業をおこなえます。ルールで決められたことのみに対応しているので、ルールの変化や業務の変更があった場合、その都度カスタマイズする作業が発生します。導入時に、対処法を決めておく必要があります。

■クラス2(EPA)

AIと連携し、大量のデータを取り扱えます。情報処理、ビッグデータから顧客の傾向分析をおこないます。イレギュラーに対しても的確な対応が可能なため、RPAが苦手としていた非定型の業務も任せられます。

■クラス3(CA)

高度なAIにより、顧客のデータの整理・分析から、適切な結果をだすところまで自動で実行します。学習能力があり、ルール作り・意思決定もできます。

3. RPAを使用入するメリット

人件費を削減できる

RPAが伝票処理やデータ入力などの単純作業を行うことで、これまで人が対応していた分の工数を大幅に減らすことができ、本来の業務に専念できます。結果、残業時間や配置している人員のカットが実現し、人件費の削減にもつながります。

作業効率が向上する

24時間稼働することができるRPAは、速度においても件数においても人の手を大きく上回り作業効率がアップします。また、その正確性から、これまで避けられなかった単純ミスもなくなり、ミスによって起こるクレーム処理の負担も軽減します。

働き方改革を推進できる

RPA導入により、労働力不足の解消と残業の減少を促進できるので、働き方改革を推進できます。日本は超高齢化社会を迎え、人口の減少・労働力の不足が課題となっています。また、「ワークライフバランス」実現のため、残業を減らすことも重要課題といえます。

4. RPAを使用入するデメリット

不正利用による情報漏えいの危険

悪意のある第三者による不正利用により、機密情報などが漏えいしてしまう危険性があります。システムを連携している場合はすべてのシステムに影響がでる可能性があります。RPA導入の際に、セキュリティ対策はしっかりしておきましょう。

システム障害による業務停止

サーバーやパソコンなど、システムに障害が発生すればRPAが停止してしまう可能性があります。RPAの業務停止時には、人間が作業を行えるようにマニュアルを作成しておく必要があります。また、データのバックアップはかならず取っておきましょう。

仕様変更した後の誤動作の可能性

仕様変更した際に誤動作が発生してしまうことがあります。設定当初の指示が変更後の指示と異なることで発生します。各部門で連絡を密に取り合うことで、誤動作発生のリスクを回避しなければなりません。

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